ニュース&コラム

Home

1402018/04/10(Tue) 18:49
□ 書家で元横浜国立大教授の渡部清氏と対談 □


斎藤ますみが連載する「NHK大相撲中継」。3月場所決算号の「エグゼクティブ対談」第12回では、相撲教習所で「書道」と「国語」を教えていらっしゃる渡部清先生をお迎えしました。

渡部先生は、東京教育大の学生時代からNHKの仕事を始められ、大河ドラマ1作目の「花の生涯」の題字を書かれ、その翌年、NHKの美術部(後のNHKアート)に就職。番組デザインの仕事に従事されました。

大河ドラマでは27作目の「春日局」や、今でもよくNHKアーカイブスで紹介される伝説の名番組「シルクロード」「新日本紀行」の題字も担当。その番組の音楽、背景(風景)、コンセプトともマッチした印象深い文字は、視聴者の想像力を掻き立て、その世界観をより広く、より深く、より確かなものにしてきました。

渡部先生は、NHKには停年となる60歳まで勤務しましたが、その間、東京教育大(筑波大)の付属中学校・高校の書道の講師も務め、「書写」の教科書も手掛けています。

書道に携わる人の多くは、展覧会に出品するなど、書くことを主軸としているように見受けられますが、渡部先生は、掛け軸や歴史上の人物などの古い日記や手紙(古筆)を読む専門家でもあり、その分野の論文や評論も書かれています。

そうした実績から、61歳から65歳までの4年間は、横浜国立大学の教授を務められました。

今回の誌面では、渡部先生のご経歴、これまでの活動のほか、相撲教習所で教えるようになった経緯、力士にどのような指導をされているのか、相撲字を書くのが専門である行司さんの状況、国語(漢字の読み)の取り組みと今後の課題などについて伺っています。

最も印象深かったお話は、書はスポーツと類似しているという点です。

渡部先生は「書いた文字から、その人の人間性が垣間見える」とおっしゃっていましたが、実はスポーツもそうではないか、ということです。

繰り返し練習することで、その筆線にはその人の内面が表れる。繰り返し練習することで、そのスポーツ選手のフォームや力士の取り口・所作にも、その人の内面・人間性が表れる、というのです。

確かにスポーツを見ていると、勝ち負けだけでなく、その選手の人間性や、そこに至るまでの厳しい練習風景、その勝負に賭ける思い・信念などが浮かび上がってきます。それを投影させて見るからこそ、スポーツ観戦は奥が深く、楽しめるのだと思います。

詳しくは、「NHK大相撲中継・4月号」をご覧ください。


◆NHK大相撲中継4月号
www.nhk-g.co.jp/sumo/

◆NHK大相撲中継4月号・もくじ
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201804/

◆NHKアーカイブス「大河ドラマ題字一覧」
https://www.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=taiga010

◆渡部清先生が紹介されているページ
業平山 南蔵院の公式ホームページ「ふみの会」
http://shibararejizo.or.jp/watanabe-k.htm


1392018/03/02(Fri) 23:10
□ 灘の酒「大関」長部訓子社長と対談しました □


斎藤ますみが毎月連載している雑誌「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」(第11回)。この春場所展望号(3月号)は、創業300年を超える老舗酒造会社「大関」の長部訓子社長をゲストにお迎えしました。

「大関」という酒銘は、明治17年につけられたのですが、その由来は、酒の「横綱」ではなく、敢えてナンバー2の「大関」を名乗ることで、「常に上を目指す」意味を込めたのだそうです。

看板商品は、何と言っても「ワンカップ大関」です。こちらは、昭和39年の東京五輪の際、訓子社長のお爺さまが社長を務められていたときに、新しい商品を生み出そうと開発されました。

それまで、日本酒は「自宅で燗にして年配者が飲む」というイメージがありました。そこで、そのイメージを覆すような、横文字でオシャレなロゴに、カップ型の容器にして、駅でも販売したところ、「若い人たち」も出張帰りの新幹線の車中などで気軽に飲むようになり、一気にファン層が拡大したのです。

このことから、商品が爆発的に売れるなど、大きな変化をもたらすには、味だけでもなく、デザインだけでもなく、「飲み方」まで変える、「新しいスライフタイルを提唱する」レベルでなければならない、ということがわかります。そのマーケティング戦略には、大変関心させられました。

ほかにも、今、売り出し中の焼酎「せごどん」や焼酎「小松帯刀」のお話から、大河ドラマの話題に発展し、小松帯刀(薩摩藩家老)の子孫が長部訓子社長である、ということもお伺いすることができました。

長部訓子社長は、大関創業者の家系に生まれ、伝統文化の「道」の精神を大事にされています。日本には、相撲道、剣道、柔道、茶道、華道など様々な「道」がありますが、日本酒の世界にも「酒道(しゅどう)」というものがあるそうです。そこには、酒造りの精神、魂を込めて造ったお酒の扱い方、そして、楽しむ飲み方がある、と教えて頂きました。

これからの少子化時代、特に、そうした「日本の伝統文化」に携わる人は、少なくなっていくことでしょう。それゆえに、長部訓子社長は、男女や国籍のうえで「誰がやるか」ということよりも、その関わった人が、どのようにその「道」の精神を継承しているかが大事だ、とおっしゃいました。とても心に残る言葉だと思います。

詳しくは、3月号をご覧ください。


◆大関株式会社
https://www.ozeki.co.jp/

◆雑誌「NHK大相撲中継」3月号
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/

1382018/03/02(Fri) 17:10
□ 元力士が秩父の旅館を埼玉の観光シンボルに育てる □


斎藤ますみが連載する雑誌「NHK大相撲中継」。「セカンドキャリア(第5回)」コーナーは、前身の「お相撲さんのセカンドキャリア」から数えて、50人目となりました。

ここでの「セカンドキャリア」は、力士の直接的なスキルを活かしてできる仕事ではなく、「自らの力で新しいやりがいのある仕事を見つけて成功している人」という、いわゆる「キャリアチェンジ」がテーマです。

そのため、基本的に「ちゃんこ店経営」や「格闘家」は、対象外にしており、実家の仕事を継いだケースも除外しています。

しかしながら、今回取り上げた、元幕内剣武(つるぎだけ)の宮本一輝さんは、この約4年間で、実家の旅館を継ぎながら、全く新しいコンセプトで旅館を生まれ変わらせ、注目されています。そのため、例外ケースとして、ご紹介させて頂きました。

宮本さんは、秩父郡小鹿野町にある「宮本荘」グループを経営されています。古民家ブームに乗って「いろり」「相撲」など「日本の伝統文化」の要素を前面に押し出し、その名も「200年の農家屋敷」。養蚕農家の大きな屋敷の風情をそのまま生かして、旅館をPRしたところ、日本人だけでなく、外国人観光客からも好評を得ました。

平成27年には、埼玉県の「おもてなし大賞」に輝くなど、県も宮本さんの事業展開に大きな期待を寄せています。

また、もう一つの特色としては、先祖から受け継いだ「15町歩(住所で言うと、50番地分以上ある土地)」を体験農園などにして、「体験型旅館」として一日楽しめる観光地にしようと奔走しています。

これらは、一代で築いたものではないとはいえ、特筆すべき活躍なので、取材させて頂きました。

詳しくは、「春場所展望号」をご覧ください。


◆元幕内剣武・宮本一輝さんが経営「200年の農家屋敷」
http://www.miyamotoke.jp/

◆雑誌「NHK大相撲中継」平成30年春場所展望号
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/


1372018/02/14(Wed) 16:41
□ 江戸東京博物館名誉館長・竹内誠先生との対談 □


斎藤ますみが連載する雑誌「NHK大相撲中継」。初場所決算号の「エグゼクティブ対談」第10回では、江戸東京博物館名誉館長の竹内誠先生(84歳)をお迎えして、今、皆さんが疑問に思っている「国技・大相撲の歴史」と「相撲道の成り立ち」について、お話を伺いました。

竹内先生は、東京学芸大教授などをされた後、平成28年6月まで江戸東京博物館の館長を18年間を務められたほか、NHKの時代劇の企画アドバイスや時代考証に長年協力されたことから「NHK放送文化賞」も受賞されています。

相撲界については、昭和61年から平成29年9月まで(途中、約10年間は多忙のため、他の先生が担当)、相撲教習所で新弟子さん達に「相撲史」を教えていらっしゃいました。専門が江戸文化の歴史学者ですので、今号の「エグゼクティブ対談」でも、とてもわかりやすい解説をされていて、大変反響がありました。

世界に相撲と似た競技は複数ありますが、それらと日本の大相撲の決定的な違いは「土俵」が存在すること。それによって、相撲の技に変化が生まれ、興行として成立する要素ができたこと。相撲の起源は、天下泰平・五穀豊穣を祈願する神事であるため、土俵という「聖域」に入るときの所作が重んじられたこと。そこに、鎌倉時代の「武士道」、江戸時代の「粋の美学」が加わり「相撲道」が完成したこと…。

このような数々の解説は、目から鱗が落ちるようなお話ばかりで、読者の方からは「感性として曖昧に理解していた部分が明確になり、スッキリした。勉強になった」とのお声を頂きました。

また、その関連で、「横綱白鵬はなぜ相撲が変化していったのか」についても詳しく語られています。竹内先生は、国技館の溜席(維持員席)を持っていらっしゃるので、控えの表情から、土俵上での立ち合い、土俵を下りるときの様子など、一連の流れがよく見えるのですね。

詳しくは、ぜひ2月号をご覧ください。


◆竹内誠先生が所長を務める「徳川林政史研究所」HP
http://www.tokugawa.or.jp/institute/

◆雑誌「NHK大相撲中継」初場所決算号
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/


1362018/01/15(Mon) 11:11
□ 「横綱白鵬と横綱双葉山の違い」を語る □


斎藤ますみが毎月連載している雑誌「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」第9回は、相撲研究家の佐竹義惇さんをゲストにお迎えしました。

佐竹氏は取材時で86歳。25歳から40年以上にわたり、ベースボールマガジン「相撲」に、新入幕を果たした力士の紹介記事などを執筆・連載してこられました。「戦後新入幕力士物語」(第1巻〜第5巻)の著書もあります。

さらに、初めて国技館で相撲を見たのが小学1年の3学期で、伝説の横綱・双葉山が69連勝の記録を打ち立てている最中だったというご経験の持ち主です。

そこで、佐竹氏に対談をお願いすると、「横綱白鵬と双葉山の違いをお話しましょう」とのことでした。詳しくは、現在発売中の初場所展望号をご覧ください。


◆雑誌「NHK大相撲中継」
www.nhk-g.co.jp/sumo/


なお、余談ですが、斎藤は佐竹さんとは意外な繋がりがあることもわかりました。佐竹義惇さんは、佐竹藩南家(秋田県湯沢市)のお殿様の末裔です。斎藤の先祖も佐竹藩南家の家臣でした。そして、佐竹さんの御父上(佐竹義輔氏・植物学者)と、斎藤の祖父(斎藤実徳)が幼馴染で、二人は子どものころ(湯沢で)よく遊んでいた仲だったのです。

秋田県の佐竹藩は東・西・南・北があり、北家(角館)のお殿様の末裔が現在の秋田県知事・佐竹敬久氏です。

佐竹家の系譜については、佐竹義惇さんのご子息(佐竹義宏さん)がホームページを作っていらっしゃいますので、ご関心のある方は、そちらもご覧頂けると幸いです。


◆佐竹義惇氏の著書「戦後新入幕力士物語」
https://www.amazon.co.jp/戦後新入幕力士物語〈第3巻〉-佐竹-義惇/dp/4583029462


◆ご子息・佐竹義宏氏の「佐竹家」に関するホームページ
http://www.ne.jp/asahi/home/sata/index1.htm#HOME

no_back

page:1

admin only:
© syokunin2003/6/6