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1372018/02/14(Wed) 16:41
□ 江戸東京博物館名誉館長・竹内誠先生との対談 □


斎藤ますみが連載する雑誌「NHK大相撲中継」。初場所決算号の「エグゼクティブ対談」第10回では、江戸東京博物館名誉館長の竹内誠先生(84歳)をお迎えして、今、皆さんが疑問に思っている「国技・大相撲の歴史」と「相撲道の成り立ち」について、お話を伺いました。

竹内先生は、東京学芸大教授などをされた後、平成28年6月まで江戸東京博物館の館長を18年間を務められたほか、NHKの時代劇の企画アドバイスや時代考証に長年協力されたことから「NHK放送文化賞」も受賞されています。

相撲界については、昭和61年から平成29年9月まで(途中、約10年間は多忙のため、他の先生が担当)、相撲教習所で新弟子さん達に「相撲史」を教えていらっしゃいました。専門が江戸文化の歴史学者ですので、今号の「エグゼクティブ対談」でも、とてもわかりやすい解説をされていて、大変反響がありました。

世界に相撲と似た競技は複数ありますが、それらと日本の大相撲の決定的な違いは「土俵」が存在すること。それによって、相撲の技に変化が生まれ、興行として成立する要素ができたこと。相撲の起源は、天下泰平・五穀豊穣を祈願する神事であるため、土俵という「聖域」に入るときの所作が重んじられたこと。そこに、鎌倉時代の「武士道」、江戸時代の「粋の美学」が加わり「相撲道」が完成したこと…。

このような数々の解説は、目から鱗が落ちるようなお話ばかりで、読者の方からは「感性として曖昧に理解していた部分が明確になり、スッキリした。勉強になった」とのお声を頂きました。

また、その関連で、「横綱白鵬はなぜ相撲が変化していったのか」についても詳しく語られています。竹内先生は、国技館の溜席(維持員席)を持っていらっしゃるので、控えの表情から、土俵上での立ち合い、土俵を下りるときの様子など、一連の流れがよく見えるのですね。

詳しくは、ぜひ2月号をご覧ください。


◆竹内誠先生が所長を務める「徳川林政史研究所」HP
http://www.tokugawa.or.jp/institute/

◆雑誌「NHK大相撲中継」初場所決算号
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/


1362018/01/15(Mon) 11:11
□ 「横綱白鵬と横綱双葉山の違い」を語る □


斎藤ますみが毎月連載している雑誌「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」第9回は、相撲研究家の佐竹義惇さんをゲストにお迎えしました。

佐竹氏は取材時で86歳。25歳から40年以上にわたり、ベースボールマガジン「相撲」に、新入幕を果たした力士の紹介記事などを執筆・連載してこられました。「戦後新入幕力士物語」(第1巻〜第5巻)の著書もあります。

さらに、初めて国技館で相撲を見たのが小学1年の3学期で、伝説の横綱・双葉山が69連勝の記録を打ち立てている最中だったというご経験の持ち主です。

そこで、佐竹氏に対談をお願いすると、「横綱白鵬と双葉山の違いをお話しましょう」とのことでした。詳しくは、現在発売中の初場所展望号をご覧ください。


◆雑誌「NHK大相撲中継」
www.nhk-g.co.jp/sumo/


なお、余談ですが、斎藤は佐竹さんとは意外な繋がりがあることもわかりました。佐竹義惇さんは、佐竹藩南家(秋田県湯沢市)のお殿様の末裔です。斎藤の先祖も佐竹藩南家の家臣でした。そして、佐竹さんの御父上(佐竹義輔氏・植物学者)と、斎藤の祖父(斎藤実徳)が幼馴染で、二人は子どものころ(湯沢で)よく遊んでいた仲だったのです。

秋田県の佐竹藩は東・西・南・北があり、北家(角館)のお殿様の末裔が現在の秋田県知事・佐竹敬久氏です。

佐竹家の系譜については、佐竹義惇さんのご子息(佐竹義宏さん)がホームページを作っていらっしゃいますので、ご関心のある方は、そちらもご覧頂けると幸いです。


◆佐竹義惇氏の著書「戦後新入幕力士物語」
https://www.amazon.co.jp/戦後新入幕力士物語〈第3巻〉-佐竹-義惇/dp/4583029462


◆ご子息・佐竹義宏氏の「佐竹家」に関するホームページ
http://www.ne.jp/asahi/home/sata/index1.htm#HOME
1352018/01/15(Mon) 10:23
□ 農機具販売会社を立ち上げた元力士 □


斎藤ますみが隔月で連載している雑誌「NHK大相撲中継」の「セカンドキャリア」は、初場所展望号では第4回を迎え、前身コーナーを含めて49人目の元力士の取材となりました。

ご登場頂いたのは、元小結・巴富士の黒澤俊英さん。彼は、九重部屋に入門し、横綱北の富士と横綱千代の富士という偉大な2人の元横綱を師匠に持ち、若貴時代、貴花田・若花田と同じく10代で入幕を果たしたことでも知られています。

力士引退後は、東京高輪にワインバーを開店。会社員に転身した後、郷里に戻り、農機具販売・リースの会社「株式会社フジトレーディング」を立ち上げました。

意外だったのは、「元三役力士」という経歴から、地元での知名度は絶大かと思いきや、近隣の人やお客さんからは「元小結巴富士」であることを知らない人が多いという話でした。

それは何故か。理由は2つ考えられます。

1つは、彼が、過去のキャリア・知名度・信用をもとにビジネスを成功させたわけではない、ということ。新しい仕事をスタートさせるとき、過去の栄光を持ち出さず、新人のつもりで始めるというのは、なかなかできることではありません。それができる人こそが、その世界で生き残る実力を身に着けていけるとも言えるでしょう。

もう1つは、見た目から「お相撲さんらしさ」や「相撲界独特の雰囲気」がまったく感じられないということ。多くの人は、自分の過去の経歴にリンクして、どことなく「証券マンぽい」とか「ホテルマンぽい」といったように、過去に身を置いていた世界の雰囲気が自然と醸し出されてしまうものです。そのオーラを消し去ってしまえるというのは、新しい道でゼロから始めることに臆することなく、自分に自信を持てている、という表れでもあると思います。

詳しくは、今月号をご覧ください。


◆雑誌「NHK大相撲中継」
www.nhk-g.co.jp/sumo/

◆株式会社フジトレーディング
https://www.agristage.jp/index.php?action_profile_detail=true&id=4107
1342017/12/04(Mon) 20:01
□ 相撲文化と横綱の品格力量 □


斎藤ますみが連載する雑誌「NHK大相撲中継」は、九州場所決算号が発売となりました。今号の「エグゼクティブ対談」第8回は、心理臨床カウンセラーの稲葉恵子さんをお迎えしております。

稲葉さんは、昭和19年生まれ。早稲田大学文学部心理学科を卒業し、現在も自治体で心理士として活躍されています。その一方、学生時代から相撲雑誌(読売大相撲)に「幕下訪問」を榎戸(旧姓)恵子の名前で連載するなど、女性相撲ライターの草分け的存在で、長年相撲界を見てきた方としても知られています。

子どものころは「呼出しさんになりたかった」という稲葉さんですが、昭和時代の呼出しさんたちが、いかに粋で風流であったかが語られ、相撲文化の魅力を再確認。呼出しさんの太鼓、土俵築(どひょうつき)、甚句などの文化伝承や課題点について対談が展開しました。

そこで、斎藤が平成6年から約4年間、事務局や機関誌の発行などを行っていた「日本相撲甚句会」で、会長を務めた故・福田永昌さん(元三役格呼出し永男さん)の話題にも触れられ、同ページには永男さんの写真も掲載されています。

また、稲葉さんには、横綱の昇進基準や品格力量の捉え方についても、示唆に富んだお話を伺いました。

秋巡業中の貴ノ岩が怪我を負った事件をきっかけに、現在、大相撲の話題は連日報道されていますが、「横綱の品格力量」というテーマについても少しずつ論じられるようになってきました。

近年は、横綱に上げる基準として、直近3場所で何勝、2場所連続優勝、というように「数字で判断したほうが公正である」という見方が強く押し出されてきたことは否めません。しかし、ここにきて、推挙状に「品格力量抜群に付き、横綱に推挙す」と書かれている意味を、もう一度考え、原点に返る時期に来ているのではないかと思います。

詳しくは、九州場所決算号(12月号)をご覧ください。


◆雑誌・NHK大相撲中継
https://www.fujisan.co.jp/product/231/

◆呼出し永男さんの作った日本相撲甚句会
http://sumoujinku.com/

1332017/11/08(Wed) 11:21
□ 鈴木大地スポーツ庁長官と対談 □


私が毎月連載して雑誌「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」第7回は、鈴木大地スポーツ庁長官をゲストにお迎えしました。

鈴木長官と言えば、ソウル五輪100メートル背泳ぎの金メダリストであり、初代スポーツ庁長官として、2020年の東京五輪にも尽力されています。

そこで、「相撲界と五輪」「相撲と水泳」という接点に関わるお話や、トップアスリートである鈴木長官だからこそのお考えについて、色々お話を頂きました。

相撲と五輪については、かつて長野冬季五輪の開会式で、大相撲の幕内、横綱が土俵入りが披露されたことがあります。そこで、この対談でも、横綱白鵬関が「2020年の東京五輪の開会式でもぜひ土俵入りを披露したい」と公言し、それを目標に頑張っている、という話題から入りました。

鈴木長官は、「それは初めて知りましたが、相撲界の横綱がオリンピックにそのような関心を持ってくれているのは、とてもうれしいことですし、平和と文化の祭典という点でも、大相撲はピッタリですね。何ができるかわかりませんが、関係の方に会ったら伝えておきましょう」とおっしゃるなど、東京五輪への熱い思いとおおらかなお人柄がうかがえました。

また、水泳界のトップ選手が角界入りした例として、元大関貴ノ花さん(元横綱初代若乃花の弟で、現在の貴乃花親方の父)についてのお話や、ご自身が交流を持ったときのエピソードなども挙げられていました。

そこからは、「他のスポーツで活躍するアスリートの方が力士に転身するとしたら、どんな環境を整える必要があるのか?」、「スポーツ庁で立ち上げられた、資質ある選手の発掘事業は、相撲界ともコラボできるのか?」「アスリートの皆さんのセカンドキャリア対策は?」などと、様々な方向に会話が展開し、相撲界にとって大変有益なサジェスチョンも頂きました。

鈴木長官が、スリートの方々に対して特に心配され、強化させたいと考えていらっしゃるのは、「学業にも力を入れること」です。トップアスリートともなれば、子どものころから大変なトレーニングを積まなければならないため、どうしても学業にかける時間が少なくなってしまいます。

そこで「スポーツのキャリア」と「学業のキャリア」を同時に考えていくという「デュアル(二重)キャリア」を重視し、横綱になってから法政大学の大学院に入学した日馬富士関にも注目されていました。

日馬富士関は、本場所のほか、巡業で東京にいない時期も多いため、授業に出席して単位を取るのは時間的に困難なことから、現在、大学院は休学中とのことです。しかし、ご本人は「一旦退学したとしても、時間ができたら、また入り直して頑張りたい」と意欲を持ち続けています。

モンゴル出身力士の皆さんは、アスリートとして成果を上げているだけでなく、色々な方面に勉強熱心で、時間も有効に活用されているので、これまでの力士にはなかったキャリアプランや生活スタイルを提示してくれています。日本人力士は見習う点も多いと思います。

対談内容については、平成29年九州場所展望号(11月号)をご覧ください。

斎藤ますみ


◆スポーツ庁ホームページ(鈴木大地長官)
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/soshiki/choukan/index.htm

◆鈴木大地長官Twitter
https://twitter.com/daichi55

◆雑誌「NHK大相撲中継」ホームページ
http://www.nhk-g.co.jp/sumo/

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