ニュース&コラム

Home

1512018/11/01(Thu) 11:47
□ 森喜朗元総理大臣と対談させて頂きました □


私、斎藤ますみが毎月連載している「NHK大相撲中継」のエグゼクティブ対談(第19回)。本日発売の九州場所展望号では、第85・86代内閣総理大臣で、現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務める森喜朗先生にお話を伺いました。

対談が行われたのは、平成30年9月5日、場所は組織員会会長室(虎ノ門ヒルズ)です。

大相撲の話題では、同じ石川県出身で親交が深かった元横綱輪島の輪島大士さんとの思い出も披露されました。中でも「年寄名跡を担保に借金をした問題で相撲界を去らなければならなくなったのは惜しい。これだけ学生相撲出身の力士が増えても、横綱まで上り詰めたのは彼だけだ」と熱く語られ、輪島さんをもっと評価すべきと強調されていました。

しかし、対談から約一ケ月後の10月8日、輪島さんは亡くなられました。そのため、後日、森先生からお電話を頂き、輪島さんに哀悼の意を表する旨の文面を掲載するよう依頼されました。

森先生は、政治家として教育問題、とりわけスポーツ政策に取り組まれた第一人者でもありますので、大相撲との繋がりや魅力だけでなく、スポーツ界全体や五輪運営における課題点やその解決策など、幅広い観点で、深い洞察に基づいたお考えをお聞きすることができました。

記事は4ページの掲載で、@相撲の良さは相手を尊敬し、礼節を重んじるところ、A同郷の輝の四股名を命名。横綱輪島とも親交があった、B升席はもっと広くして、番付は一枚ごとに給与設定を、Cスポーツ界の不祥事とガバナンスの問題を解く、D東京五輪は世代を超えて国民が一つになるチャンス、Eスポーツは人を成長させ平和維持にも貢献している、という6つの小見出しで構成されています。

そして、全体の見出しは「法人も年寄名跡を持てるよう改革して、協会を公正化せよ」。そこには、「相撲協会に年寄名跡(いわゆる親方株)は105あるが、そのうちの3割ぐらいは、日本企業・法人など外部組織が持てるようにした方が良い」「公益法人は、国費の投入等や税制の優遇措置があるのだから、公正にやってもらわないと困る」というご主張が込められています。

さらに、昨今の各スポーツ界における不祥事に対しては、厳しい批判をされています。それは、他の有識者の方々でも、なかなかできないレベルのお話であり、感服いたしました。

「組織の透明化という名目で外部役員を起用しても、それが自分たちと親しい人であることが多い。そのため、御用記者、御用学者、御用何とか、という人達ばかり。それでは、組織の公正性を保てない」という趣旨のご発言もされるなど、本質を突いたご提言ばかりです。

ぜひ多くの皆さまに、お読みいただきたく思っております。


斎藤ますみ


◆対談前に拝読した参考文献

・森喜朗著「私の履歴書 森喜朗回顧録」(日本経済新聞出版社)
https://www.nikkeibook.com/item-detail/16870

・森喜朗著「遺書 東京五輪への覚悟」(幻冬舎)
https://www.gentosha.co.jp/book/b10807.html


◆公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 公式ホームページ
https://tokyo2020.org/jp/


◆NHK大相撲中継(毎日新聞出版)
http://mainichibooks.com/
・記事詳細
http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mainichi-sp/2018/11/01/nhk-g-media-15.html

◆NHK大相撲中継(NHK Gメディアサービス)
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/
・九州場所展望号(11月号)もくじ
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201811/


1502018/10/29(Mon) 10:33
□ 越前ガニのシーズンも間近 □


斎藤ますみが連載する雑誌「NHK大相撲中継」の新「セカンドキャリア」は、11月1日に発売となる九州場所展望号が第9回となります。

今号では、力士引退後、郷里の福井県越前町に戻り、「こはち」旅館と、越前ガニの専門店「かに八」を経営している坂下輝夫さん(元三段目、二所ノ関部屋)をご紹介しています。

国内旅行の最盛期にどうビジネスを拡大したか、また、リーマンショック以降は、どう旅館業を乗り切ったかなど、観光ビジネスの変遷もよくわかる、とても興味深いインタビューでした。

坂下さんの現役時代の四股名は、呼鳥門(こちょうもん)。呼鳥門というのは、越前町の景勝地で、日本海にせり出した岩が浸食されてできたアーチ型の洞穴のこと。今は、その美しさを眺められるように整備されていて、福井県出身の歌手・五木ひろしさんの「越前有情」の歌碑も建っています。

11月6日は、越前ガニの解禁日。全国の食通の方々が集まる、活気の出る時期に入ります。坂下さんの経営する「かに八」では、「蒸し蟹も提供します。この辺ではうちだけなんですよ」とのこと。越前町は、冬になると、水仙の花が一面に咲き乱れ、景色もとても綺麗です。皆さまもぜひ足をお運びください。

◆坂下さんの経営する、専門店「かに八」のHP
http://www.kani8.com/

◆旅館「こはち」は、こちらです!
http://www.kani8.com/company.html

◆NHK大相撲中継
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/


1492018/10/04(Thu) 20:09
□ 力士の健康・脳を守るための3つの提言 □


私、斎藤ますみが毎月連載している雑誌「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」。9月場所決算号では、筑波大学名誉教授で、現在、相撲教習所の「運動医学」講師を務める三井利夫先生と対談させて頂きました。

三井先生は、心臓のペースメーカー研究の第一人者。奥様はお父様の経営されていた東京・江戸川区の太田医院を継ぎ、院長(産婦人科医)をされていて、今は、二人のお嬢様が医師となって同医院をサポートしている、というお医者さん一家です。

取材日は、平成30年8月3日でしたが、午前中に相撲教習所の三井先生の講義を拝見し、その後、ご一緒に太田医院へ移動。隣接したご自宅の応接室でお話を伺いました。

その応接室というのが、白い大理石の床。奥側の低い位置に白いグランドピアノが置かれ、手前側の高い位置には、ピアノ演奏を鑑賞できる丸テーブルがいくつか配置されていて、10〜20名を入れてミニコンサートが開けるような、とてもオシャレで素敵なお部屋でした。

正面奥の壁は、電動式でスイッチを入れると、東山魁夷の日本画(信州の森をイメージして描かれた絵画を模したもの)が一面に表れるような作りになっています。

三井先生は、日本画の琳派をはじめとする芸術文化に造詣が深く、対談の中でも、大相撲の様式美についてコメントされていました。

また、医師としては、「力士が引退後も健康に暮らせるようにルール改正を」(今回の対談のタイトルにもなっています)と提言され、「力士の至適体重」「土俵の高さ」「頭部攻撃禁止」の3つの角度からご意見をおっしゃっていました。

これらは、三井先生が、多くの力士の体重がこの数十年で大幅に増加したことに伴い、ご発言されたことなのですが、「これまでは、なぜ、大相撲に関わる専門家(主に医学関係者)の方々から、同様の問題提起がなされなかったのだろう」と思わされるような、重要で鋭いご指摘でもあります。

そのことについて、三井先生は、「力士はケガが多いので、どうしても整形外科医との結びつきが強い。整形外科は、首から下の脊柱と手足の神経、骨、筋肉などが対象となるので、脳への影響・リスクについては、なかなか問題提起がなされなかったのではないか」という旨の見解を述べていらっしゃいました。

大胆かつ新しい問題提起ですが、今後、力士になろうとする人材が躊躇せず相撲に取り組めるように、そして、実際に力士になった人達が将来にわたって健康でいられるように、この議論はぜひ進めて頂きたいと感じました。

斎藤ますみ


◆三井利夫先生(筑波大学附属病院 心臓血管外科HP)
http://tsukuba-heart.com/about/history.php

◆三井先生の奥様が院長を務める太田医院(東京都江戸川区)
https://ohta-iin.com/

◆雑誌「NHK大相撲中継」9月場所決算号
表紙 https://www.nhk-g.co.jp/sumo/
もくじ https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201810/
1482018/09/11(Tue) 23:54
□ 漫画家のちばてつや先生と対談しました □


私、斎藤ますみが毎月連載する「NHK大相撲中継」の「エグゼクティブ対談」。9月場所展望号は、漫画家のちばてつや先生をゲストにお迎えしました。

ちば先生は、「あしたのジョー」「おれは鉄兵」「のたり松太郎」など数々の代表作を持ち、平成30年6月まで6年間、日本漫画家協会の第6代理事長を務められた(現在は、同会会長)、日本を代表する漫画家です。

特に、相撲漫画「のたり松太郎」は、昭和48年から平成10年まで、25年もの長きにわたって連載された大作であり、長崎の母子家庭に育った暴れん坊の19歳・坂口松太郎が角界入りし、成長していく姿が描かれ、角界人や相撲ファンの間でもとても親しまれてきた作品です。

そこで、私は、「のたり松太郎」全巻のほか、「ちばてつや自伝・屋根うらの絵本かき」などを拝読し、対談に臨みました。

「のたり松太郎」を拝読して驚かされたのは、ちば先生が、いかにお相撲さんの生活をよく観察され、相撲界のすばらしさをストーリーと絵に組み入れていらっしゃるかということでした。

実際にお話をうかがってみると、ちば先生は、朝3時から始まる相撲部屋の稽古を見学されていただけでなく、新弟子さんたちが通う相撲教習所の様子を見せてもらい、その後、こっそり彼らのあとをつけて力士の行動パターンや心情を探ったり、本場所中は支度部屋に入って関取と付け人の関係を観察したり…と、きめ細かく丹念な取材をされていたこともわかりました。

また、角界人に対する暖かな目線が感じられ、武士道的な日本の文化と精神性、国技のあり方、相撲界の変遷などのお話を通して、ちば先生の哲学的な深い思想や大きな人間性も知ることができました。同時に、「表現の自由」を大事にされている根拠についても大変感銘を受けました。

さらには、「のたり松太郎」の続編があるとしたら、どのようになるのか、などについても語っていただいております。

今回は特別企画として、4ページにわたる対談です。

なお、ちばてつや先生のご厚意により、「のたり松太郎」の漫画(荒駒こと坂口松太郎と、駒田中こと田中清)が描かれた色紙に先生のサインも頂戴しました。3名の読者の方にプレゼントいたします。

詳しくは、「NHK大相撲中継」9月号をご覧ください。

斎藤ますみ


◆ちばてつや先生の公式サイト
http://chibapro.co.jp/

◆ちばてつや先生ブログ「くずてつ日記」
https://ameblo.jp/chibatetsu/

◆雑誌「NHK大相撲中継」9月号
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/

◆雑誌「NHK大相撲中継」9月号のもくじ
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201809/
1472018/09/11(Tue) 22:53
□ 玉祖神社(高安明神)宮司になった元力士 □


斎藤ますみが連載する「NHK大相撲中継」の新「セカンドキャリア」は、今号が第8回。大阪府八尾市の高安地区にある玉祖神社(別名、高安明神)の宮司を務める元力士・清水定男さん(72歳)を取材しました。

玉祖神社(たまのおやじんじゃ)とは、古事記に登場し、三種の神器の勾玉を作ったとされる「玉祖命(たまのおやのみこと)」が祀られた神社で、総本社は山口県防府市にあります。

八尾市の玉祖神社は、和銅3年(710年)に総本社から勧請されて以来、1300年を超える歴史があり、醍醐天皇や徳川家康も訪れたと伝わる由緒ある神社です。

古事記で、高千穂(宮崎県)の天岩戸に天照大神が隠れたとき、鳴かせた「常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)」として知られる黒柏鶏(くろかしわけい)も、やはり玉祖総本社から譲り受け、日中は放し飼いにされています。

最寄り駅の「服部川」からは歩ける距離ではないので、車での移動となりますが、高台にあるため夜景がすばらしく、春は花見を目的に、ドライブがてら訪れる人も多いそうです。

清水さんは、昭和39年、時津風部屋に入門し、師匠・双葉山の付け人も務めましたが、183センチの長身ながら、太れない体質で、体重は75キロを超えることができず、約4年で角界を去りました。

その後、家業の農家を継ぎ、生け花用の花を育てていましたが、4年後には、高野山に生息する「コウヤマキ」を扱う林業に転じ、成功を収めました。ところが、60歳のとき、玉祖神社の宮司の役目を託されます。

詳しい経緯は、今号をご覧いただけると幸いです。

なお、清水さんは力士時代は「高安山」を名乗りましたが、大関・高安も、この高安地区にルーツがあり、この地区には「高安」を名字に持つ人が多いとのこと。清水さん始め高安地区の方々は、大関・高安の活躍を見守り、応援しているそうです。


◆玉祖神社(大阪府八尾市)
http://www.yaomania.jp/data/InfoDetail.asp?id=1442

◆雑誌「NHK大相撲中継」もくじ
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201809/


no_back

page:1

admin only:
© syokunin2003/6/6