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1592019/04/09(Tue) 11:41
□ 宇津木妙子監督と対談させて頂きました □


斎藤ますみが連載する、NHK大相撲中継「エグゼクティブ対談」。三月場所決算号(第24回)では、元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんをゲストにお迎えしました。

宇津木妙子監督は、シドニー五輪で銀メダル、アテネ五輪で銅メダルを獲得しており、世界ソフトボール連盟の理事などもされています。昨年は、日本相撲協会の「暴力問題再発防止検討委員会」の委員も務めていらっしゃいました。

そこで、宇津木妙子監督のご経験から、今の相撲界へのアドバイスを伺いました。

宇津木妙子さんのご経歴を振り返ると、実業団のユニチカ選手時代には、紡績工場(岐阜県)で働く約1000人(うち女性が950人)の寮生の寮母さんも務めていました。その後は、女性初のソフトボール監督となり、「鬼コーチ」と言われるほどの厳しい指導で有名だったとのこと。

つまり、相撲部屋の「おかみさん」と「親方」の両方の立場を経験し、どちらの力も備えた方とも言えます。

さらには、ご自分を慕って指導を仰いできた中国人選手(現・宇津木麗華さん)を受け入れ、ご自宅で一緒に暮らし、仕事の支援もしてきた経験もお持ちです。

そして、麗華さんが日本への帰化申請をするときには、「宇津木という名字を世界に広めたい」という希望を聞き入れ、妙子監督と同じ名字を名乗ることに。現在、宇津木麗華さんは、ソフトボールの日本代表監督に就任し、2020年の東京五輪での活躍も大変期待されています。

外国人選手を受け入れ、信頼関係を築き、日本で活躍する人材として育てられたというのは、並大抵のことではないと思いますが、この点でも、外国人力士が増加する相撲界に、大いに示唆を与えてくださる貴重な人物だと言えます。

実際にお会いしてみると、とても率直で、温かく、器の大きな方で、今の日本社会には、なかなかいないタイプの優れた女性リーダーであると感じ、大変感銘を受けました。

ご提言内容につきましては、ぜひ「NHK大相撲中継」春場所決算号(4月号)をご覧ください。

斎藤ますみ


◆宇津木妙子さんが理事長を務める
「NPO法人ソフトボール・ドリーム」HP
http://www.nposbd.com/

◆宇津木妙子さんがシニアアドバイザーを務め、
上野由岐子投手も所属する
「ビッグカメラ女子ソフトボール高崎」HP
https://www.biccamera.co.jp/sport_activity/index.html

◆NHK大相撲中継(4月号)毎日新聞出版
http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mainichi-sp/2019/03/27/nhk-g-media-20.html

◆NHK大相撲中継(4月号)もくじ
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201904/

1582019/04/08(Mon) 19:39
□ 女性自衛官教育隊・入隊式に出席しました □


自衛隊の皆さんの教育に携わるようになり、もう20年以上が経ちます。継続して研修を担当していると、社会情勢や自衛隊の変化を肌で感じることが多く、国防、防災はじめ、さまざまな関連問題についても勉強を重ねるようになりました。自衛隊の行事に招かれる機会も少なくありません。

昨日は、朝霞駐屯地にある女性自衛官教育隊の入隊式にお邪魔しました。

毎年恒例の行事ではありますが、近年は雨天となる日が多かったので、昨日は、こんなにも天候に恵まれ、桜満開の入隊式はいつ以来だろう…と思いました。

昨日、入隊式に出席した新隊員の女性は、約500名。前年は約380名だったと記憶しているので、「少子化」と「女性活躍」を象徴するような躍進ぶりです。

陸海空の自衛隊員は全部で約25万人、陸上自衛隊員は約15万人と言われますが、現在、陸自の女性自衛官は約9千人。1万人を超え、女性が全体の10%を占める日も、そう遠くはないでしょう。

3月28日に集合し、短期間で、敬礼や自衛官としての基本動作を身につけ、大変立派な入隊式でした。

また、入隊式では最後にいつも、東部方面音楽隊が演奏する中、「女性自衛官教育隊・隊歌」が新隊員によって歌われます。「白鳩」をイメージした麗しい歌詞、清々しく現代的な曲調に、彼女たちの透き通った声、未来に希望を抱かせるような明るく元気な声に、若さとやる気が伝わってきて、ジーンとします。

そして、若い世代がこうして自衛隊に入ってきてくれたことに感動を覚えるのです。

近年、「自分さえよければ、他人はどうでもいい」という考えの人が増えたような気がして、危機感を持ってしまうのですが、「誰かが大変な状況にあったら、自らが危険にさらされても助けたい」という尊い気持ちを持った人たちが自衛隊に入ってきます。

そういう若者がいる限り、新しい「令和」の時代も、日本の平和は守られるという気がします。そして、彼女たちには、今後、危険な目に遭うこと無く、元気に自衛官人生を全うしてほしいと願っています。

斎藤ますみ

◆陸上自衛隊・東部方面隊ホームページ
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/index.html

◆航空新聞社(女性自衛官教育隊・入隊式の模様)
http://www.jwing.net/news/11635
1572019/03/05(Tue) 13:05
□ もち吉の森田長吉社長と対談させて頂きました □

斎藤ますみが毎月連載している「NHK大相撲中継」のエグゼクティブ対談。3月場所展望号では、福岡県直方市に本社を置く、せんべい・おかきの老舗「もち吉」の森田長吉社長(80歳)と対談させて頂きました。

もち吉は、大相撲で勝ち力士が次に戦う力士に水を付ける清めの水(力水)を提供し、幕内力士に懸賞を出していること、直方巡業の勧進元を務めていることなどから、相撲ファンの間では、大相撲と縁の深い会社としても知られています。

同社は、今年が創業90周年。社史を拝見すると、現社長のおじい様の代に、滋賀県から炭鉱景気に沸く筑豊地方を目指し、直方に移住したところから始まっています。当時、長崎から直方を通り、小倉へと続く「長崎街道」は、江戸時代に南蛮の菓子を伝え、砂糖が行き来していたため「シュガーロード」と呼ばれていました。明治以降は炭鉱で成功した人が贅沢なおやつに、炭鉱で働く人々は疲れた体を癒す食べ物として、甘いものが好まれて、菓子店も多かったため、森田社長のおじい様は、飴菓子のお店を開いたのだそうです。

現社長は、高校を卒業してすぐにお父様から代表を引き継ぎましたが、新商品開発、独自の宣伝・PR方法、東京進出など、会社を発展させる才覚がすばらしく、今回の対談では、そうしたお話をたくさん伺えたため、ビジネスパーソンの読者の方々からも好評でした。(詳しくは、「NHK大相撲中継」3月場所展望号をご覧ください。)

また、森田社長は、数年前から糖尿病の影響で目が不自由になり、車いすで生活されています。しかしながら、毎朝だれよりも早く出勤し、経営者として采配を振るい、直方が「もち吉タウン」として賑わうように、観光施設もつくるなど、町の発展に寄与する構想を着々と実現させています。

直方駅に降り立つと、郷土力士・元大関魁皇の銅像が出迎えてくれます。九州へお出かけの際は、ぜひ直方へも足を延ばしてみていただければと思います。


◆もち吉本店ネット
https://www.fesco.or.jp/

◆NHK大相撲中継(毎日新聞出版ホームページ)
http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mainichi-sp/2019/02/26/nhk-g-media-19.html

◆NHK大相撲中継(もくじ)
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201903/
1562019/03/04(Mon) 21:37
□ 人命救助した元力士の川ア大輔さんを取材 □


私、斎藤ますみが連載するNHK大相撲中継の「セカンドキャリア」。第11回(平成31年3月場所展望号)は、元二所ノ関部屋・三段目・成剛(せいごう)の川ア大輔さんを取材しました。

川アさんは、力士引退後、26歳で郷里の佐賀県に帰り、警備会社などでバイトをしながら定時制高校に通っていました。定時制高校は4年で卒業となりますが、3年生のとき、高校に求人がきた(株)戸上コントロール(東証二部上場である(株)戸上電機製作所の関連会社)を紹介され、入社が決まりました。

戸上コントロールでは、電子部に配属され、電線加工の組み立て作業を行い、主任、係長とキャリアアップ。そして、現在は、福岡県柳川市に本社を置く物流会社、(株)柳川合同に転職し、新たな人生を歩み始めています。

川アさんを取材させていただいたのには理由があります。佐賀市嘉瀬川の河川敷を訪れた平成27年7月のとある日曜日、川の深いところで子供二人を抱えて沈みかけている女性を発見した彼は、自らの危険を顧みず川へ飛び込み、その母子三人を抱きかかえて、濁流に流されながらも、その命を救ったのです。

足がつかないところで必死に川底を探る中、左足が岩場をとらえ、足の指5本で踏ん張り、それ以上流されないように耐えていたときは、まるで相撲のぶつかり稽古のような状態。厳しい稽古で鍛えた元力士だからこそできた人命救助でした。

この功績で、川アさんは同年8月に佐賀広域消防局長、10月に佐賀市長、平成30年7月には公益財団法人「社会貢献支援財団」から表彰を受けました。

社会貢献支援財団は、安倍晋三総理夫人の安倍昭恵氏が会長を務めており、東京・帝国ホテルで行われた第50回社会貢献者表彰式典では、川アさんの「元力士」という経歴や人命救助の様子を振り返った動画が紹介され、表彰状は安倍昭恵会長から手渡されました。

その模様は、同財団のホームページでも確認できますので、ぜひご覧ください。https://kageki.hankyu.co.jp/news/index.html

私は、お相撲さんのセカンドキャリアを10数年にわたって追ってきましたが、今回、仕事そのものだけでなく、プライベートでも社会の役に立つ活躍をしている方をご紹介できたのは、とてもうれしいことでした。「気は優しくて力持ち」を地でいくような川アさん。元力士としての価値とすばらしさを感じることのできた取材でした。

詳しくは、「NHK大相撲中継」3月場所展望号をご覧ください。

斎藤ますみ


◆社会貢献支援財団のホームページ
https://www.fesco.or.jp/

◆NHK大相撲中継(毎日新聞出版ホームページ)
http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mainichi-sp/2019/02/26/nhk-g-media-19.html

◆NHK大相撲中継(もくじ)
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201903/
1552019/02/06(Wed) 17:48
□ 但木敬一元検事総長と対談させて頂きました □


私、斎藤ますみが毎月連載している、NHK大相撲中継「エグゼクティブ対談」。平成31年初場所決算号(第22回)は、元検事総長で、昨年、相撲協会の「暴力問題再発防止検討委員会」委員長を務められた、但木敬一先生にお話を伺いました。

同委員会は、昨年2月から約8か月にわたって、暴力防止について検討する中で、10数名の弁護士の方々が、全相撲協会員約900名に対し、一人20〜30分の時間を取り、暴力を「振るったことがある」「受けたことがある」「見たことがある」の3方向からヒアリングを行いました。また、過去10年間に在籍した角界OBに対してもアンケートを取っています。

そうした方法で現状をきちんと把握・分析し、大相撲の成り立ちも理解されたうえで、最終的に報告書(約600ページ)が作られたとのことですが、その抜粋としてマスコミに配布された「報告書要旨」だけでも76ページに及びます。

その内容を読んでみると、相撲界へのリスペクトが感じられつつ、「暴力防止」にとどまらず、今後の「大相撲の永続性」に関わる問題提起もされている大変前向きで充実した内容でした。

但木先生のお話を伺っていると、「ただ格調高い提言ができれば良いということではなく、実効性のあるものにしたい」とおっしゃり、相撲界についてよく研究され、愛情をもって、この難問に取り組まれたことが伝わってきて、感服しました。

委員会では、部屋制度、付け人制度、外国人力士の教育、横綱の品格の審議、外国人横綱の不祥事、師匠のあり方、暴力撲滅と新弟子開拓、引退後のセカンドキャリアなど、さまざまな問題について、話し合われています。

報告書でも、角界の不祥事報道の中で圧倒的に多いのが「外国人横綱」というデータも示され、その要因に「文化の違い」や「出世の速さ」が挙げられています。現状では、日本的価値観や大相撲の文化などを伝える間もなく、外国人力士は関取になってしまう。さらに、横綱は「品格力量が抜群」であることが昇進の条件であるのに、近年は「品格」についてはあまり審議されず、実質的には「成績」のみで挙げられる傾向にあることなども指摘されていました。

「成績」は「直近3場所で何勝」と数字ではかることができますが、「品格」は審議しづらいのが現状だと思います。

そこで、私は、「品格」についても具体的な審議項目を決め、それにそって横審が昇進時に評価し、昇進後も非公式に課題点を伝えられるような仕組みがあると良いと考えてきました。例えば、1「普段の言動」、2「稽古への取り組み姿勢」、3「所作・土俵態度」、4「相撲内容」、5「相撲道の理解と綱を締めるにふさわしい風格」とった5項目です。

また、過去10年に在籍したOBアンケートでは、元力士らが「部屋を辞める際に中立的な第三者を介する手続き」「体験入門制度」「部屋の移籍制度」を求めており、「相撲界で身につけた技術は次の人生に生かしにくく、進路に悩んでいる」という切実な声もあったという報告も、軽視できないように感じました。

但木先生との対談は、多岐にわたり、かなり深い内容でしたので、それを2ページ内にまとめるのは難しかったのですが、雑誌をお読み頂けると、先生の思いや委員会の取り組みについて、よりご理解頂けることと思います。ぜひ手に取ってみて頂けると幸いです。

斎藤ますみ


◆但木敬一先生のプロフィール

「T&Tパートナーズ法律事務所」HPより
https://www.tandtpartners.jp/tadaki


◆「NHK大相撲中継」平成31年初場所決算号

毎日新聞出版HP
http://mainichibooks.com/zoukanmook/sunday-mainichi-sp/2019/01/29/nhk-g-media-18.html

同もくじ(NHKGメディアサービスHP)
https://www.nhk-g.co.jp/sumo/mokuji201902/

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